相互リンクはこちら
バナーをどうぞ



« 2017年11月 | メイン | 2018年1月»

2017年12月21日

クリスマス・リーディング

こんにちは井之上喬です。

今年もクリスマスがやってきました。今から2000年前、ユダヤのベツレヘムで一人の幼子イエス・キリストが生まれました。

生まれたところが貧しい馬小屋の中であったことはいまや世界中の人が知るところですが、貧しく汚れのない、無力な幼子イエスが私たちと共にいてくださることに大きな慰みを得ることができます。

今の世界を見るとき「馬小屋」は紛争地や被災地、そして私たちのすぐ近くにも多くみられます。また「馬小屋」とは単に場所を指すだけではなく、人間の心にある、欲望や怒り、憎しみなどをも表していると見ることもできます。

25日のクリスマスはイエス・キリストの誕生日。その前夜をお祝いする日(24日)がクリスマス・イヴです。キリスト者にとってクリスマスは新しい一年の始まりを意味するお祝いの日。

聖書にはイエス・キリスト誕生前に書かれた『旧約聖書』と誕生後に書かれた『新約聖書』がありますが今日は、その誕生以来多くの人の心を癒し続ける新約聖書の中から、「ルカの福音書」にあるイエス誕生の記述部分(2章1-14)をご紹介します(フランシスコ会:聖書研究所訳)。


イエズスの誕生

1そのころ、全世界の人々を戸籍に登録せよ
という勅令が、ローマ皇帝アウグストゥス
2によって発布された。 この登録は、クレニオが
シリアの総督であったときに行なわれた最初のも
3のであった。 人々は皆登録のために、それぞれ
自分の町に帰って行った。 ダビデ家とその血筋
に属していたヨセフも、登録のために、すでに身
ごもっていたいいなずけのマリアを伴って、ガリ
ラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムという
6ダビデの町へ上って行った。ところが二人が
そこにいる間に、マリアはお産の日が満ちて、
7男の初子を産んだ。そして、その子をうぶぎにく
るみ、かいばおけに寝かせた。宿屋には、彼らの
ために場所がなかったからである。

羊飼いたちのイエズス訪問

8さて、羊飼たちが、その地方で野宿をして、
9夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主
の使いが羊飼いたちのそばに立ち、主の栄光が
羊飼いたちを覆い照らしたので、彼らはひどく恐
10れた。 み使いは言った。「恐れることはない。
わたしは、すべての民に及ぶ大きな喜びのおとず
11れをあなたがたに告げる。 きょう、ダビデの町
に、あなたがたのために、救い主がお生まれにな
12った。このかたこそ主メシアである。 あなたが
たは、うぶぎにくるまれて、かいばおけに寝ている
乳飲み子を見るであろう。これがしるしである」。
13すると突然、み使いに天の大軍が加わり、

14「いと高き天においては神に栄光、
地においてはみ心にかなう人々に平安」

と、神を賛美した。




メリー・クリスマス!

今年も1年間井之上ブログをご愛読いただき誠にありがとうございました。皆さん、良いお年をお迎えください。(新春第1回目は1月10日発行となります。)

投稿者 Inoue: 20:59

2017年12月11日

『林檎の樹の下で』コミック版が発刊
〜林檎の種子がイノベーションや新たなビジネスモデルに結実

こんにちは、井之上喬です。
皆さんいかがお過ごしですか? 今年も「もういくつ寝るとお正月」とカウントダウンする時期となりました。

このブログ(2011年10月31日)でも紹介しました『林檎の樹の下で』のコミック版が、このほど光文社より復刊されました。上巻(禁断の果実上陸編)と下巻(日本への帰化編)の2部構成になっています。

この本は、アップル社の日本進出とマッキントッシュ(Mac)発表を中心に日本のパーソナルコンピュータの黎明期における数々のエピソードをまとめたドラマティック・ノンフィクションです。

濃淡はありますが、かつてアップル本社の日本でのパブリック・リレーションズ(PR)業務を全般的に担当していた私にとって、当時仕事で関わった人たちがほとんど登場していて、往時のやり取りが鮮明に蘇り、タイムマシーンで時間を遡及したような懐かしさを感じながら、楽しく読ませていただきました。

■復刊しよう、あの頃の「夢」と「衝撃」を!
さて、『林檎の樹の下で』のコミック版ですが、IT時代の寵児といわれ、著者の斎藤由多加さんとも親交のある堀江貴文さんが自ら復刊企画人となって実現したものです。

堀江さんは、巻頭で「俺は若い頃、アップルの下請け開発の会社でバイトをしていた。(中略)その時、遭遇したのがこの『林檎の樹の下で』という本だった。衝撃だった!なぜか?」。そして、「この新しい文化がこの閉鎖的な国日本をいずれ凌駕するぞ、というオーラを、この『林檎の樹の下で』という本は放っていた」と続けています。

読売新聞12月3日(日)朝刊の「編集手帳」でこのコミック版について、次のように紹介しています。知人の論説委員から私に連絡が入り、当時の様子を聞かれコメントを寄せさせて頂きました。

「米アップルのコンピューターが日本に初めて入ったのは、ちょうど40年前だという。持ち込んだのは、小さな企業を営む技術者と、夏休みを使って渡米に同行した知人の会社員だ◆製品の設計思想の美しさにほれ込む人がいれば、国内での事業成長を夢見る人もいた。今は世界屈指の大企業も、日本での普及初期には多くの個人が関わっていたと、斎藤由多加著『林檎の樹の下で』(光文社)は紹介する」

「(中略)◆同書に登場し、大学で教べんも執るPR会社の井之上喬会長は『起業精神を持つ若者は今も多い』と話し、若い人にもっと機会をと訴える。過去を懐かしむのではなく、今にいかす処方箋を探しているか。自問する。」

■赤と緑。これは偶然、それとも奇縁
2冊のコミックを見た瞬間、連想したことがあります。それはMacの国内発表(1984年1月24日)に合わせて私の会社(井之上パブリックリレーションズ)が作成したPRツール(宣材)となる2種のポスター(B全版)です。2冊のコミックと2種のポスターを並べてみました。赤と緑。これは偶然、それとも奇縁でしょうか。

このポスターでは、Macをこれまでのハードウェアやソフトウェアの進化とは全く異なる「新種のパソコン」として紹介しています。当時の福島正也社長のもとで発表されたMacに標準装備されたのは、ワードソフトのMacWriteと描画ソフトのMacPaintだけでした。ポスターのモニターに映るCGはMacPaintを用いて手書きで作成したものです。現在のCG機能と比べると他愛のないものかもしれませんが、当時としては画期的な出来事でした。

1977年4月、サンフランシスコで開催された「ウェストコーストコンピュータフェア」を訪れたハイテク企業を経営する日本人エンジニア(水島敏雄さん)が持ち帰った林檎の種子。

40年後の現在、このコミックに登場する人々だけでなく多くの人に支えられて枝葉を伸ばし大きく成長した林檎の樹は、さまざまなイノベーションや新たなビジネスモデルといった果実を実らせました。

このコミックも果実の一つであり、イノベーションのバトンを若者へ伝える格好のメディアとなり、ここから新たなITの未来が拡がっていくことでしょう。
できうれば、ITの未来が人類にとって望ましいものとなることを期待しています。

『林檎の樹の下で』の初版の解説を書いた猪瀬直樹(作家)さんが、発起人となり、このコミック版の復刊記念パーティが六本木のカフェを会場に12月22日に催されるとのこと。当日、関係者にお会いするのを今から楽しみにしています。

投稿者 Inoue: 12:40

2017年12月01日

2年に1回のロボット展の熱気を産業育成に生かせ
〜AI、IoTなど高度なニーズに新たな発想で対応し新“ロボット大国ニッポン”を

皆さんこんにちは井之上喬です。

いよいよ師走、2017年の締めくくりと新年に向けた準備をしっかりしたいですね。

井之上パブリックリレーションズは、CES、CEATEC、Japan IT Week、SEMICON Japanなど国内外のさまざまな展示会のパブリック・リレーションズ(PR)活動を支援していますが、11月29日(水)から12月2日(土)まで東京ビッグサイトで開催されている「2017国際ロボット展(iREX 2017)」(主催:一般社団法人日本ロボット工業会、日刊工業新聞社)はクライアント企業も何社か出展しており注目している展示会です。

■進化し続けるロボット産業
iREXは2年に1回開催されている世界最大規模のロボット関連の総合展示会で、今回で22回目。

今回のテーマは「ロボット革命がはじまった?そして人にやさしい社会へ」で、製造業などでの利用拡大はもとより、災害対応や介護、福祉、農業、教育など新たなロボットの応用分野の拡大をアピールしています。

皆さんもご存知の通りロボットの進化は著しく、それを反映し開催規模も前回の446社、ブース(小間)の数も1882から大幅に拡大し、出展社数は前回比166社増の612社、出展小間数は893小間増の2775小間と、いずれも過去最高を更新している、と発表しています。

来場者数も前回実績の12万1000人強から、13万人を目標にしているようです。

海外からの出展も増加しており、出展社数は80社、252小間で前回比23社、93小間増となっており、米国、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、ハンガリー、デンマーク、オーストリア、カナダ、スロバキア、中国、台湾、韓国の13カ国(地域)から出展、世界規模のロボット関連トレードショーとして認知されていると言えるでしょう。

その理由には、日本のロボット産業が工作機械に象徴される製造業分野を中心に世界をリードしているからにほかなりません。

■多様化するロボットニーズに柔軟な対応が不可欠
日本政府もロボットを成長戦略の柱にするべく、9月に未来投資会議を開き、2018年の成長戦略の改定に向けた議論を始めましたが、成長戦略の改定に向けての重点項目として、1)IoT、ロボット投資、2)自動走行、3)健康・医療データの活用、4)物流・建設・農業などの現場効率化、5)企業の新陳代謝の促進、6)人材の移動、7)規制を実験的に一時停止するサンドボックス制度の早期具体化、を挙げ重点的に議論する方針を示しています。

成長戦略の大きな柱になっているロボット産業は、今、大きな転換期を迎えています。

今回のiREXを見ても、従来の製造業向けの産業用ロボットでも人との協働型ロボットの展示や今回初の人とロボットが共同作業をするデモ、パワースーツなど多様な介護、福祉ロボット、自動田植え機などの農業用ロボットなど前回に比べ応用分野が飛躍的に拡大し、それらが体験できます。

この背景にはIoT(モノのインターネット)の実装、AI(人工知能)の急速な普及、データセンター、高度通信インフラに支えられたクラウド環境の進化、高性能半導体によるコンピューティング能力の飛躍的な向上、など同時並行的にさまざまな技術の進歩があってのことだと考えます。

このような状況は産業の進歩とともにメインプレイヤーに変化をもたらす可能性を示しています。事実、iREXの会場には多くの日本人のほかに中国や韓国などからの業界関係者も多く、熱心に説明員に質問する姿が多かったようです。

■ロボット大国ニッポン。
今後も日本のロボット産業が世界をリードしていくためには、基礎技術の研究開発にこれまで以上の投資を行うことはもちろん、AIなど最先端技術を積極的に取り込むこと、IoTの普及にともなうセキュリティ対策、多様化するロボットニーズに応えるためのベンチャーと大手企業などとの新しいパートナーシップ、そしてさまざまな規制緩和など、多くの課題を短期間で解決する必要に迫られていると思います。

ハードルは高いですが、iREX会場の熱気はさまざまな課題を解決し、新たな“ロボット大国ニッポン”を創造するための大いなる可能性を示しているともいえるのではないでしょうか。

投稿者 Inoue: 17:10