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2014年07月31日

蕎麦雑記
?「素麺」と「冷麦」、どう違う?

皆さんこんにちは井之上 喬です。

猛暑続きで食欲も落ち込みがちなこの頃、私の好物でダイエット効果もある「おそば」を食べる機会がなにかと増えてきました。

毎月末日(みそか)は、そばの日。日本麺業団体連合会が制定した記念日だそうです。年末の大晦日(12/31)には年越しそばを食べ新年を迎えるという風習は良く知られていますが、毎月末がそばの日とはご存知ない方も多いのではないかと思います。

そばの日に当たる今日(7/31)の昼食か夕食のどちらかに「おそば」を召し上がってみてはいかがでしょうか?

昨年の私のブログ(2013年10月31日)で「日本蕎麦会議所第1回大会を開催 ?そば文化を世界に」で、「おそば」の由来やそば文化などについて紹介しました。これが総論だとすると、今回は「素麺」(そうめん)と「冷麦」(ひやむぎ)はどう違うのかなど各論のお話をしようと思います。

■JAS規格によるミリ単位の規定
「冷麦」と言えば、愛知では名産品ですが全国的には「素麺」が圧倒的に有名なようです。また、昨年12月4日、ユネスコの無形文化遺産に「和食」が登録されたことも手伝って蕎麦は世界180カ国もの国々で食され、国際食品ともなっているようです。

さて、主題に戻って「素麺」と「冷麦」の違いについて紹介しますと、これは主として乾麺類の日本農林規格(JAS)で麺の太さによって決められているとのこと。

「素麺」も「冷麦」もその断面が角状のものと丸状のもがあります。「素麺」といわれるのは、断面が角状の場合は、幅0・7ミリ以上1・2ミリ未満で、厚さ約1・0ミリと規定されています。丸状のものは直径0・8ミリ以上1・3ミリ未満と定められています。

一方、「冷麦」といわれるのは、断面が角状の場合は、幅1・2ミリ以上1・7ミリ未満で、厚さ約1・0ミリ以上1・3ミリ未満。丸状のもの直径1・3ミリ以上1・7ミリ未満と大きくなります。

見た目で判断すると、「冷麦」の方が「素麺」に比べて麺が太めといった点に違いがあるということでしょうか。

■「もりそば」と「ざるそば」の違いは?
どこのおそば屋さんのメニューにも「もりそば」と「ざるそば」は、必ず載っていますが、その違いを知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。私は、少し値段が高く海苔がかけられているのが「ざるそばで」で、海苔のないのを「もりそば」だと思っていました。

江戸時代の元禄の頃から「ぶっかけそば」が流行りはじめました。これは汁がかかっている「かけそば」みたいなもの。そのため、「かけそば」と区別する必要があり、汁につけて食べるそばを 「もり」と呼ぶようになったようです。また、そばを高く盛ったことから「もりそば」と言われたそうです。

一方「ざるそば」は、江戸中期に深川洲崎にあった「伊勢屋」というお蕎麦屋さんで、そばを竹ざるに盛って出したのが始まりのようです。「ざるそば」に海苔がかけられるようになったのは明治になってからだとか。

昨年のブログで紹介しました「日本蕎麦会議所」設立の呼びかけ人で、サンデー毎日元編集長の四方洋(しかた ひろし)さんとは偶然に自宅がご近所同志ということもあり、休みのときにはよく近くのお蕎麦屋さんでお昼をご一緒させていただいています。

また今度、四方さんにお会いした時に、さらに奥深いお蕎麦の世界を伺い、そばの各論(2)として皆さんに紹介したいと思っています。

投稿者 Inoue: 19:07 | トラックバック

2014年07月24日

夏本番!きれいな海を支える日本の下水道技術
?太閤下水のおひざ元の大阪で「下水道展‘14 大阪」開催

皆さんこんにちは井之上 喬です。

関東甲信地方は今月22日に梅雨があけ本格的な海のシーズンに入りましたが、小・中学校では夏休みに入ったところも多いのではないでしょうか。

7月21日は「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」として制定された国民の休日「海の日」。

「海の日」といえば、毎年私の大学時代の音楽サークルのパーティ(Naleio Party)はこの日に開催されています。今年の海の日には700名のお客様を品川のホテルでお迎えし、無事終了しました。

■改めて思う海からのさまざまな恩恵
四方を海に囲まれた日本は、水産資源やエネルギー資源、鉱物資源などさまざまな恩恵を海から受けています。全国各地の海沿いには風光明媚な観光地が点在し特に夏場は海に接する機会も多いですね。

日常的な喧騒を離れ、潮の香りと潮騒の音に囲まれたひと時を過ごし気分転換をするのも良いのではないでしょうか。

そんななか7月22日から25日までの4日間、大阪市のインテックス大阪で「下水道展‘14 大阪」が開催されています。(写真)

主催は公益社団法人日本下水道協会で今回のテーマは「日本発!暮らしを支える底力」。306社・団体が1053小間の展示を行い会期中の来場者は10万人を見込んでいます。

このイベントには私が経営する井之上パブリックリレーションズもメディアへのサポートを担当し、プレスセンターの運営などを行っています。

日本の下水道普及率は平成24年度で76.3%(東日本大震災の影響で調査のできなかった地域を除く)に達しているものの、人口5万人未満の地域ではいまだに48%と低く、また比較的普及率が高い地域でも下水道施設の高度処理、耐震性の強化、施設の改築など循環型社会のインフラ整備に向けた課題も多いようです。

海からの恩恵をこれからの世代も継続して受けられるようにするためにも、海に流れ込む河川の浄化は不可欠で、日本の下水道技術の役割はますます重要になっています。

大阪府もカバーする瀬戸内海でも高度成長期に工場・生活排水などで水質汚濁状態が長く続きましたが、このところ基準強化や下水道普及率の高まりとともに改善されてきているようです。

あまり知られていないことですが、下水道展会場の大阪市では、豊臣秀吉の時代の天正11年(1583年)から碁盤の目状に区画した大阪城築城時のまちづくりの中で、建物から出る汚水を取り除くための石積の下水溝「太閤下水(背割下水)」が造営されています。

大阪市内には現在約20kmの太閤下水が残っており、なんとこのうちの7kmは日本最古の現役下水道といわれ、今でも市民生活を支えているのには驚きます。

■ビジネスとしての下水道インフラ技術に注目
世界の下水道普及率を見ますとオランダがほぼ100%に近いのを筆頭にイギリス97%、ドイツ95%、スウェーデン86%、カナダ74%、アメリカ71%などと続いており先進各国は高い普及率を示しています。

一方で経済発展が著しい中国、東南アジアなどの下水道普及率は30%程度のところがいまだに多く、生活雑排水に加え工業排水も河川や運河に放流されているのが現状のようです。

このような状況が地球規模での深刻な水質汚染、環境破壊を招く大きな要因になっているのは、高度成長期の日本を振り返ってみても想像に難くありません。

日本政府は鉄道、電力などのインフラ関連の輸出に力を入れていますが、世界トップクラスにある日本の下水道技術の海外への輸出にももっと力を入れるべきではないでしょうか。

経済産業省が行った調査でも下水道ビジネスを展開している商社・エンジニアリング会社、機器メーカーが、中国・東南アジアそして中東・北アフリカ諸国への関心が高いことが示されています。

この分野でも高度成長時代の環境汚染を乗り越え、綺麗な自然環境を取り戻した日本の英知「ジャパンモデル」を世界に示せるのではないでしょうか。そのためにもパブリック・リレーションズ(PR)の役割は重要だと感じています。

投稿者 Inoue: 19:54 | トラックバック

2014年07月17日

「土用の丑の日」を前に ?漱石の『虞美人草』や『彼岸過迄』にもウナギが登場

こんにちは、井之上 喬です。

先日何年かぶりで浜松に出張し、駅前の鰻屋でランチをとりました。大学卒業後すぐに就職した日本楽器(本社浜松:現ヤマハ)時代に通った浜松。そこで覚えたウナギの味は、さまざまな想いと共に私のなかに深く浸透しています。

今回のブログでは、大好物でもあり、日本の夏の風物詩ともなっている「ウナギ」について書いてみたいと思います。

日本では「土用の丑(うし)」の日に、暑い時期を乗り切る栄養をつけるためにビタミンA・Eや栄養が豊富な「ウナギ」を食べる習慣があります。土用とは、暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前の期間のこと。そのなかで十二支が丑の日を「土用の丑の日」といわれているようです。夏だけが有名ですが、実は年に4回以上あることになります。

夏の「土用の丑の日」が有名になったのは、江戸時代の発明家・平賀源内(1728-1780)が鰻屋さんから相談を受けたことに由来するといわれています。
そのころ丑の日には「う」のつくものを食べると夏負けしないという言い伝えがあり、それにならって「丑の日にはうなぎを食べよう」というキャッチコピーの広告を軒先に張ったところ大繁盛。他の鰻屋も真似するようになり、消費が拡大したとのことです。
まだ少し先のことですが、今年は7月29日(火) が「土用の丑の日」に当たります。

■「ウナギ」好きの人に朗報
先月、ニホンウナギがIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「絶滅危惧種」に指定されたというニュースが流れました。

日本で食べるウナギのほとんどは、冬から春にかけて日本や中国などの河川にやって来る天然の稚魚(シラスウナギ)をいけすで育てたものです。この養殖に使う稚魚が、「絶滅危惧種」に指定されたことと矛盾するようですが、今年は天然の稚魚が多く収穫されたそうです。

昨年まで4年連続の不漁で養殖池に入った稚魚の量(日本と中国、台湾、韓国の合計)は各年とも20?40トン程度でしたが、今年は80トンに急増。昨年まで値上がりしていたスーパーのかば焼きや専門店のうな丼、うな重が安くなる可能性があるようです。

現在、稚魚やかば焼きなどの製品を合わせ、日本人が食べるウナギは半分以上を輸入に依存しているとのこと。ウナギ好きな日本人の国内需要を高めていくため、専門家によるウナギの生態を研究、調査する動きも熱心につづけられています。

2009年、東大などがマリアナ諸島付近で天然ウナギの卵31個を世界で初めて採取。この採取は、サハラ砂漠に落ちた1個のビーズ玉を見つけるくらいの偉業と世界を驚かせました。

続いて2011年7月には東京大学や九州大学、オランダ・ライデン大学などで構成される国際研究チームは、太平洋のグアムから西に200キロメートル以上離れたマリアナ諸島付近で天然ウナギの卵を大量採取することに世界で初めて成功。こうしてウナギの謎に満ちた生態が少しずつ解明されています。

■日本文学と「ウナギ」
浅草田原町に店を構えるウナギ専門店「奴鰻」(現在「やっこ」)の創業は、今から約200年前の寛政年間(1789?1800)に遡るといわれます。文政7年(1824年)に発行された『江戸買物独案内』に「奴鰻」の名が記される老舗中の老舗。当時は徳川将軍でいえば十一代家斉(1773?1841)の時代で、江戸では東洲斎写楽の浮世絵が話題になっている頃でした。
「奴鰻」は古くから浅草に店を構えていることもあり、小説・エッセイ、時代劇などに何度も登場しているようです。

文豪、夏目漱石(1867?1916)の小説『虞美人草』に、「ある人に奴鰻を奢ったら、お蔭様で始めて旨い鰻を食べましたと?」といった一節があります。
また、『彼岸過迄』という小説には、「わざと門跡(もんぜき)の中を抜けて、奴鰻の角へ出たと」いう一節が見られます。
「奴鰻」は、明治時代に活躍した小説家、劇作家として知られる岡本綺堂(1872?1939)の小説『権十郎の芝居』、『半七捕物帖』などにも登場します。岡本綺堂は、お店にもよく食事に通い、ウナギが大好物だったとか。

『権十郎の芝居』という小説では、「奴鰻」で食事をするシーンが書かれ、「鰻めしが六百文、大どんぶりで……」と当時のうな重の値段まで詳しく描写されています。

浅草生まれで、大正から昭和にかけて活躍した俳人、小説家、劇作家の久保田万太郎(1889?1963)の住居は「奴鰻」の斜め向かいにあり、大の鰻好きだったという万太郎氏は、「奴鰻」に足しげく通っていたようです。文学者ではありませんが勝海舟やジョン万次郎もお客さんだったとのこと。

以前は世界でとれるウナギの7割を日本人が食べるといわれていたほどの、ウナギ好きな日本人ですが、ほどほどの予算で美味しいウナギが、気兼ねせずに食べられる日の訪れを期待しています。

ウナギといえば、岡山理科大の先生が海水でも淡水でもない、第3の水をつくりだし、ウナギの養殖に成功し研究を続けています(他の海水魚も可能)。大のウナギファンとしてもこの8月に現地の研究所を訪問することを楽しみにしています。

投稿者 Inoue: 17:56 | トラックバック

2014年07月10日

企業人事が選ぶ大学ランキング
?地方の国公立大学が健闘

こんにちは、井之上 喬です。

勢力の強い大型台風8号が上陸し、暴風や大雨の被害が各地で報告されていますが、皆さんにはお変わりありませんでしょうか。

先月のことでしたが、日本経済新聞(6/19朝刊)の「人事が選ぶ大学ランキング」という見出しの特集記事が目に留まり、その後も気になっていました。

私は、2006年からは早稲田大学、続いて京都大学経営管理大学院で次世代リーダーの育成のため「パブリック・リレーションズ(PR)」の教鞭をとってきました。

こうした背景もあって私が関わる大学だけでなく全国に国公立、私立合わせて約750あるといわれる大学のそれぞれが、どのように評価されているのか、深い関心事のひとつにもなっています。

■総合評価で東大は予想外の順位
この「人事が選ぶ大学ランキング」調査は、就職・転職支援の日経HR(ヒューマン・リソース)が全上場企業3540社の人事担当者を対象に新卒社員の出身大学のイメージ調査を行ったもの。調査期間は本年3月17日?4月15日で、有効回答数は433社あったとしています。

ランキングスコアは2013年4月から翌3月までに新卒の採用実績がある大学を、人数の多い順に10校まで挙げ、各大学の学生のイメージに当てはまる項目(「対人力」や「知力・学力」「独創性」などの5項目)を選んでもらい、項目ごとに集計して算定。

この結果、総合評価が最も高かったのは京都大学。2位に神戸大学、3位に大阪市立大学が続き、4位から10位までは筑波大学、一橋大学、徳島大学、早稲田大学、慶應義塾大学、九州大学、そして名古屋大学の順で、関西の国公立大学の健闘が目立ったようです。

また、入学時の偏差値では京大とともに国内トップの東京大学の総合評価は25位にとどまったとしています。予想外の順位となった理由として、「独創性」や「行動派」などの項目で、他大学に大きく差をつけられた点が挙げられています。

■個別項目でのランキング
イメージ項目でみると「行動派」では体育会系のイメージが強い私立大学が上位に並びました。1位は国士舘大学で2位は関西学院大学、3位は明治大学。その行動力はビジネスの即戦力としての評価にもつながっているようです。

「対人力」のトップは福岡大学。2位は近畿大学、3位は東京都市大学。「専門性・仕事力」のトップは東京工業大学で、2位は上智大学、3位は東北大学の順。

「知力・学力」のトップは一橋大学、2位は京都大学、3位は広島大学。「独創性」のトップは信州大学で、2位は京都大学、3位は東京都市大学の順でした。

一方で一昨年7月に日本経済新聞が行った別のランキング調査「人事トップが求める新卒イメージ調査」では、秋田の国際教養大学が2位の東京大学を大きく引き離して1位で、以下立命館アジア太平洋大学、早稲田大学、慶応義塾大学、立命館大学と続いています。学生数や調査項目、内容などによって差が出るのでしょうか?

以前私のブログ(13/10/10)で、「世界大学ランキング」に見る日本の現状を紹介したことがあります。出典は、英国の権威ある教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』からのものでした。

この世界大学ランキングでは、東京大が23位と国内大学では最上位で、次いで京都大が52位、東京工業大が125位、大阪大が144位、東北大が150位という結果でした。詳しくは、昨年の私のブログを参照ください。

平成24年より文部科学省は、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進めていくため世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し重点支援を行う「スーパーグローバル大学創成支援」を進めています。

こうした政府の支援も受けて、「人事が選ぶ大学ランキング」で上位を占めた大学などが、もっともっと「世界大学ランキング」の中に登場してもらいたいものです。

そのためには大学が積極的に海外留学生を受け入れ、海外でさまざまなステークホルダーとの関係構築を行い、積極的に世界に情報発信を行うことが重要になってきます。ここにもパブリック・リレーションズ(PR)の重要な役割があります。

投稿者 Inoue: 16:28 | トラックバック

2014年07月03日

サッカーワールドカップにグローバル・ビジネスの一端を垣間見る
?やはりアフリカの時代が到来する?

皆さんこんにちは、井之上 喬です。

残念ながら日本は決勝トーナメントに進めませんでしたが、連日、延長戦を戦う白熱したサッカーワールドカップ・ブラジル大会の熱戦が続いていますね。寝不足の方も多いのではないでしょうか?

私のこれまでの印象は日本を含めアジア勢が決勝トーナメント進出を逃したのに対し、アフリカ勢のアルジェリアとナイジェリアの2カ国が勝ち抜きました。

残念ながら両チームとも決勝トーナメント1回戦で敗退しましたが、潜在能力の高さには目を見はるものがありました。アフリカ勢がワールドカップを手にする日も、そう遠くはないと思います。

■日経調査、世界の「主要製品・サービスシェア」にみるトップ争いも白熱化
日本経済新聞は6月28日に2013年の世界の「主要製品・サービスシェア調査」を発表しました。

この調査に毎年注目しているのですが、2013年は50品目中で日本企業が11品目で首位を獲得しています。

それによると日本は電子部品、精密機器などで首位を獲得しています。個別にみると、電子部品ではスマートフォン(スマホ)などに搭載するCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサーでソニー、中小型液晶パネルでジャパンディスプレイ、マイコンでルネサスエレクトロニクス、白色発光ダイオード(LED)で日亜化学工業、炭素繊維で東レが首位で輸出比率が比較的高い部品では、円高の恩恵を受たことも影響しているようです。

高度な作り込みや擦り合わせの技術が必要な分野にも強みを発揮し、トヨタ自動車が自動車で首位を維持したほか、光学技術に強みを持つキヤノンがデジタルカメラと、一眼レフなどレンズ交換式カメラの両方で首位となっています。

また、ソニーはビデオカメラ、CMOSイメージセンサーに加えて、ゲーム機器でもソニー・コンピュータエンタテインメントが任天堂から首位を奪っており、ファナックは産業用ロボットでシェアを減らしましたが、首位を維持しています。

国別では米国が18品目で最も多く、日本が2位、欧州企業が前年より3品目多い8品目で3位、中国と韓国はそれぞれ6品目で首位となっていますが、中国は前年と同じでしたが、韓国は2品目減となっています。

記事ではパソコンで中国レノボ・グループがNECとの事業統合を足掛かりにHPを抜き初めて同部門のトップに立つなど、M&A(企業の合併・買収)の重要性がグローバル・ビジネスでますます高まっており、この傾向は2014年も続くだろうとしています。

■アフリカがスマホ需要をけん引する、そんな近未来も
製品としてはやはりスマホ関連の影響力の拡大が市場拡大に影響しているようです。スマホは前年比約39%増加で出荷台数はなんと10億964万台に急拡大。

このスマホ関連で市場が拡大したものとしてはタブレットが約52%増、半導体メモリーのDRAMが約33%増、中小型液晶パネルが約16%増、NAND型フラッシュメモリーが約13%増などとなっています。

一方でスマホ拡大の影響で縮小した市場としては、デジタルカメラが約31%の減、ビデオカメラが約23%減、ゲーム機器が約17%減、パソコンが約10%減などとなっています。

スマホのシェアはサムスン電子とアップルの2強に変動はありませんでしたが、3位以下の顔ぶれは一変し、中国のファーウェイ、レノボ・グループ、そして韓国LG電子が熾烈な3位争いを展開しています。

スマホ市場は今後、新興国に移っていくとの予想があり価格競争が増々熾烈になるとともに北京小米科技(シャオミ)のようにある程度の機能を備えて低価格なスマホを開発する新興メーカーの出現も無視できなくなっています。

事実、サムスン電子の決算を見ると2014年第1四半期決算は、ディスプレー用パネル部門の低迷や米国や日本などでの高価格帯スマホの販売伸び悩みで、営業利益が2四半期連続で減少、これまで圧倒的な優位性を誇ってきたサムスンのスマホ・ビジネスにも陰りが見えてきたと指摘するアナリストも多いようです。

スマホの需要は今後も確実に拡大するでしょうが、需要の中心は新興国に移るでしょう。現在この市場をけん引しているのは中国などアジア市場ですが、今後はアフリカが大きなけん引役を果たすと考えるのは経済成長、人口の推移を見ても不思議なことではありません。

ちなみに国連人口統計によると、2100年には世界11カ国で人口が2億人を超え、そのうち6カ国がアフリカ諸国。ナイジェリアの9.1億、タンザニア2.7億、コンゴ民主共和国2.6億とし、なんと2-3人に一人はアフリカ人ということになりそうです。

貧しさや政治の不安定さなどを脱することで、近い将来アフリカは世界のビジネスの一大市場になることは確実だと思います。

中国、インドなどを中心とするアジアから、今後の躍進が大いに期待できるアフリカを見据え、グローバル・ビジネス戦略を組み立てる決断が日本企業にも必要ではないでしょうか。

パブリック・リレーションズ(PR)はグローバル・ビジネスの基盤です。さまざまなステークホルダーに対し、きめ細かい良好な関係構築を行うことで目的を達成することができます。

投稿者 Inoue: 14:01 | トラックバック