相互リンクはこちら
バナーをどうぞ



« 2013年11月 | メイン | 2014年1月»

2013年12月26日

男性諸君、男社会に風穴をあけましょう!
?ビジネスの活性化には女性力が不可欠

皆さんこんにちは井之上 喬です。

2013年も残すところ1週間を切りました。皆さんにとってどんな1年でしたか?
今年の年末年始は、9連休以上の大型連休を取られる方も多いのではないでしょうか。貴重な時間を有効に活用したいものです。

12月23日、将棋の里見香奈女流王座(女王・女流名人)が、プロ棋士の養成機関である関西奨励会例会で勝利し最近の成績が12勝3敗となり女性として初めて三段に昇段。棋士資格を得られる四段昇段と女性として初の棋士になるまであと1歩に迫りました。

将棋界には、女性だけの「女流棋士」と男女を問わない「棋士」の2つのプロ資格がありますが、棋士になった女性はまだいません。

女性として初のプロ棋士をめざす里見さんの今後の奮闘が期待されます。

■まだまだ遅れをとる日本のビジネス界での女性登用
2013年もさまざまな分野での女性の活躍が伝えられましたが、日本のビジネス世界ではまだまだ女性の登用が遅れていることが依然として指摘されています。

12月18日の日本経済新聞では「女性管理職 登用に目標」との見出しで、管理職に占める女性の割合が欧米に比べ極端に低い日本企業の実態と、女性管理職比率の目標値を掲げている主な企業が紹介されていました。

このブログでもたびたび指摘してきましたが、男性中心のビジネス社会は限界を迎え、女性中心の需要構造への転換が世界規模で進むなか、国際競争力を高めながらビジネスのグローバル化を加速するためには女性の登用は不可欠になっています。

記事によると日本企業の女性管理職の比率は、1986年に施行した男女雇用機会均等法を受けて入社した女性社員が「管理職適齢期」になり改善されているものの、2012年においても欧米の30?40%に比べ極端に低く、厚生労働省などの調査では6.9%にとどまっており、政府が目標とする「20年までに30%」の目標にも程遠いとしています。

目標設定している企業の例として、2015年までに管理職昇格者の30%を女性にする目標を持つLIXILの八木副社長は、「女性のアイデアは企業の活力の源泉になる」、またリコーの人事本部は「トップに女性が少ないままでは、人材の多様性のない企業と海外で判断されてしまう」など、企業成長と国際化を意識した女性管理職登用拡大の動きが日本企業に浸透していることを示しています。

しかし、単なる数合わせは本人にも企業にとっても弊害をもたらすだけで、本来の目的からかい離するとのコメントも紹介されていました。

■まず男性自身が男性社会との決別を
日本貿易振興機構(JETRO)が発行する国際ビジネス情報誌「ジェトロセンサー」の2014年新年特集号も「女性が創る 新ビジネス市場」のタイトルでビジネス世界における女性の存在にフォーカスしています。

その中に「女性の機会拡大は多様性の尊重から」と題するペプシコ会長兼CEOインドラ・ヌーイさんの特別インタビューが掲載されています。彼女は2006年にペプシコのCEOに選出され、フォーチュン誌の「ビジネス界最強の女性50人」で2006年から2010年まで5年連続でトップに輝いた人物。

インタビューの中で、安倍政権の新成長戦略のもとで女性登用の機運が盛り上がりをみせる日本企業へのアドバイスを、との質問に対し彼女は、まず日本の女性の能力の高さを評価していることを強調。

その一方でビジネス面では男性と対等に扱われていないとも感じているようで、男性側が変わらなければ状況は打開できない、つまり組織内の男性の意識改革が必要とし、日本の男社会の弊害を厳しく指摘しています。

私が携わっているパブリック・リレーションズ(PR)の業界を見てみますと、非常に優秀な女性が多いことを改めて感じました。緻密な仕事、細やかな心配りが求められるパブリック・リレーションズの世界で、女性の果たす役割には大きなものがあります。

パブリック・リレーションズに携わる男性の皆さん、そしてビジネス・マンの皆さん、あなたの周りはいかがですか?ますます価値観が多様化するなか、年末年始の休みを活用し自分の立ち位置を再確認してみませんか?

今年も井之上ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
皆さんにとって2014年が素晴らしい1年になりますように。

投稿者 Inoue: 13:24 | トラックバック

2013年12月19日

2013年心に残った音
?自然界の音やテレビから流れる音などを対象に選出

皆さんこんにちは井之上 喬です。

既にご存知のように2013年の世相を表す漢字は、「輪」に決まりました。これは毎年、日本漢字能力検定協会が漢字の日となる12月12日に全国から募集して決めています。

今年は17万0,290票の応募があり、そのうち約5.6%となる9,518票を集めた「輪」が「今年の漢字」に選ばれたもの。

今年の漢字に「輪」を選んだ人たちは、その理由として、東京五輪招致や自然災害への国内外の支援の輪のほか、TPP交渉に日本が参加するようになり、アジア太平洋地域の輪に入るかどうかを意識したことや、プロ野球で東北楽天イーグルスが初優勝し、東北を中心とした応援の輪が印象的だったことなどが挙げられていたとのこと。

また毎年この師走の時期になると2013年日本流行語大賞をはじめ、楽天市場やアマゾンの「年間売れ筋商品ランキング」や、「消費者が選ぶ時事・世相ベス10」(電通)など、さまざまなランキングが発表されます。

今回は、こうしたランキング発表の中から、特に私が興味を引いた「2013年心に残った音」を紹介します。

■第1位は「五輪決定の瞬間」
ある補聴器メーカーは、自然界の音や生活の営みの音、機械的な電子音やテレビから流れてくる音など、日常生活を彩るさまざまな音について20歳以上の男女各500人、計1000人を対象に2013年の「心に残った音」の調査を実施し、その結果を公表しています(リオン社)。

第1位に選ばれたのは「2020年東京五輪決定の瞬間」で、51.3%という高い支持を集めています。

IOCのジャック・ロゲ会長が封筒から取り出した“TOKYO 2020”と書かれたカードを示して「トウキョウ」と発表した瞬間のどよめきと喝采は、総会会場にとどまらず日本全国で巻き起こりました。歓喜の大歓声とともに、その際の様子は今でも強く日本人の心に刻み込まれています。

第2位は33.9%を得た、「日本シリーズ最終戦9回に田中投手が登場した時のスタジアムの歓喜と歓声」。東北地方では61%の支持を集めて第1位となっています。

続いて第3位に選ばれたのは一転して日本中に不安をもたらした「大型台風などによる暴風雨の音」で31.5%。北海道・東北・関東の東エリアでは36.2%で第2位なのに対し、中部・近畿・中国・四国・九州の西エリアでは26.0%で第4位と、地域差が大きく現れる結果となっているのも興味を引きます。

第4位は「群衆に呼びかけるDJポリスの声」29.7%。機転のきいた巧みな話術が深く人々の心に残ったようです。年末年始の交通混乱時に、新たなDJポリスの登場が検討されているようです。

第5位は「伊勢神宮と出雲大社の遷宮の儀式における荘厳な音(ね)」22.6%。荘厳な音とはどういう音なのかについては、実際に現地で実感しないと分からないが、地元の人は「普段はざわざわしているので味わえない『静か』という音だ」と紹介しています。

■音楽以外の音は映像と共に心に沁みこむ
第6位にはドラマのワンシーンがランクイン。「大ヒットの銀行ドラマ『半沢直樹』で、主人公を叱責するために机をたたく音」21.9%。TVドラマのシーンが思い起こされます。

第7位は再び野球のシーンで「ワールドシリーズで優勝を決めた瞬間のレッドソックス上原選手の雄たけび」15.2%。

第8位「ロシア・ウラル地方での隕石爆発の音」12.0%。天空から地上に滑るように落下したTVシーンが目に焼き付いています。

第9位は「世界遺産に登録された富士山に殺到した登山客の喧騒」8.9%で、第10位には「サッカーワールドカップ出場を決定づけた本田選手PKゴールの瞬間」8.8%がそれぞれ選ばれています。

これから年末にかけて、シャンパーンを抜く音や乾杯の声、そしてメリークリスマスといった掛け声などが多く聞かれることになりますが、こうした日常生活を彩るさまざまな音や声に耳を傾けるのも新たな楽しみになると良いですね。

私の大学(早稲田大学、京都大学院)の授業「パブリック・リレーションズ(PR)論」では学生にメラビアンの法則を紹介しています。これは、米国のアルバート・メラビアンが提唱したもので、プレゼンテーションの評価は内容よりも見た目と耳からの印象で決まるとし、55%が表情、服装、髪型などの見た目で、38%が声の質、話しのリズムなど音に対する印象、最後のプレゼンの内容は僅かに7%に過ぎないというものです。

こうしてみると音や声による情報は、ビジュアル情報が付加されることで印象度合いが違ってくるのではないでしょうか。さて、あなたにとって「今年一番心に残った音」はなにですか?

投稿者 Inoue: 13:21 | トラックバック

2013年12月12日

2人の佐藤氏に見る日本のデザイン力!
?東京五輪を契機にオールジャパンで日本のソフト力強化を

皆さんこんにちは井之上 喬です。

師走に入り時間の過ぎるのが特に早くなった気がします。

先日明治神宮外苑のいちょう並木を見に行きました。ふかふかの黄色いじゅうたんが忘れられず毎年この時期訪れます。

さて全国各地に年の瀬の風物詩がありますが、東京では15日と16日に世田谷のぼろ市、そして17日からは浅草の羽子板市が開催されます。

■伝統文化に見る日本のデザイン
世田谷ボロ市は、天正6年(1578年)に小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりで、世田谷を代表する伝統行事として、400年以上の歴史を有しています。

また浅草の羽子板市は、江戸時代に毎年12月17日、18日に正月用品や縁起物を売る店が境内に集まり「歳の市」と呼ばれていたことの名残だそうですが、数多くの立体的な羽子板には日本の高度な工芸技術が集まっているような感じがします。

形は変えながら、こうした身近なところでも日本の伝統文化が長く息づいている証拠が見受けられます。

このような伝統的な催し物に出かけ、羽子板や骨とう品を目にして興味深いデザインに出会うことが多々ありますが、日本の生活に密着したデザイン力の高さを実感する瞬間でもあります。

あらゆる業界でグローバル化が進む中、激化するグローバル競争に勝ち抜くためにも日本のデザイン力が重要になっています。

■グローバル企業に不可欠な統一されたブランディング
12月8日付けの日経MJでは、日本のデザイン界をリードし世界的にも注目されている佐藤可士和氏と佐藤オオキ氏の2人の佐藤氏の対談記事が掲載されていました。

2人の活躍ぶりやエピソードについては、テレビなど多くの媒体でも取り上げられているので目にされた方も多いかと思いますが、私の印象では2人とも使う人の身になって徹底的に機能性とデザイン性を追求、最終的には生活が向上するデザインが原点になっているのではないかと思います。

対談記事からいくつか紹介しますと、グローバル企業の条件として可士和氏は「世界で戦うのに一番必要なのは統一されたブランディング」そのためには「まず内部のイメージを統一する」ことが必要としています。

またオオキ氏は「海外ブランドは経営者から担当レベルまでイメージが統一されているのを感じる」とし、内部からイメージを統一することがグローバルブランドには不可欠。これがないとマーケティングの効率も悪いと語っています。

日本企業は、グローバル展開するなかで積極的にM&Aも展開していますが、ブランディングの統一感が持てず苦慮しているケースも多いようです。

実際、パブリック・リレーションズ(PR)の最前線にいる私の会社にも、このような課題を抱えた多くの企業の担当者からの相談が増えています。日本企業にまだありがちな“良いものを作れば世界中どこでも通用する”といった発想を変えないかぎり真のグローバル企業として世界的なブランドを勝ち得ることは難しいのではないかと思います。

ある国では製品デザインに丸みを持たせる、ある国向けでは製品カラーをシックにする、またある国向けでは機能を最低限に絞り込むなど、緻密なマーケティング戦略に基づいたきめ細やかな“良いものづくり”も今後ますます重要になってくると思います。

二人の対談の中では、世界中からさまざまな文化の人々が集まる2020年の東京オリンピックを絶好の機会ととらえています。誰でも、どこの国から来てもわかりやすいデザイン、使いやすいデザイン、長く使えるデザイン・・・・

東京オリンピックについては、とかくハードを中心とした経済効果などに注目が集まる傾向にありますが、日本人が持つソフト力、クリエーティビティを磨くにはまたとないチャンスではないでしょうか。オールジャパンで日本のソフト力を強化しましょう!

投稿者 Inoue: 16:54 | トラックバック