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2012年11月26日

混雑率180%、この数字をご存知ですか?
?混雑緩和で通勤時間の有効活用を

こんにちは井之上 喬です。

秋も深まり寒さが厳しさを増すこの頃ですが皆さんいかがお過ごしですか?

通勤や通学に日常的に鉄道を利用している方は多いのではないでしょうか。日常会話の中でも「どちらにお住まいですか?」「はい、○○駅の近くです」など、鉄道の駅は私たちの生活に大きくかかわっています。

いまや世界一の鉄道システムを持つ日本で、鉄道が開業したのが明治5年(1872年)10月、新橋―横浜間が始まりで今年が開業140周年に当たります。

140年を経た現在の鉄道は大都市圏を中心に網の目のように整備され、私たちの生活になくてはならないものになっています。

駅は、人の出会いと別れ、そしてさまざまな事件や小説の場面に登場し、多くのドラマを演じる舞台になっています。皆さんも鉄道や駅には多くの思い出を持っているのではないでしょうか。

■経済的損失をもたらす高い鉄道混雑率
このところ寒さが増し着ぶくれで通勤電車の混雑がひしひしと感じられる季節になりました。

国土交通省は10月に平成23年度の三大都市圏における鉄道混雑率について発表していますが、それによると東京圏においては、主要区間の平均混雑率が前年に比べ2%減少したものの164%。

一方、大阪圏、名古屋圏は前年に比べそれぞれ減少し、過去30年間で最も低い数値でそれぞれ123%、127%となっているそうです。

混雑率の上位区間を拾ってみると、1位が総武線(各駅)の錦糸町―両国間の201%(22年度は211)、次いで山手線の上野―御徒町が200%(同228%)、地下鉄東西線の木場―門前仲町199%(197%)、埼京線の板橋―池袋198%(前年度は調査せず)、横須賀線の新川崎―品川195%(22年度189%)となっています。

平成23年度において東京圏の当面の目標混雑率(180%)を上回っている路線は、前年から1路線減って15路線としています。

朝の通勤の猛烈な混み具合を体験している私たちには、本当に混雑は改善されているのだろうかと、発表の数字とのギャップに疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

ちなみに関西圏では、JR西日本の関西本線の東部市場前―天王寺が132%、大阪市営地下鉄御堂筋線の梅田―淀屋橋が143%などで、東京圏ほどの混雑ではないようです。

ここでいう混雑率180%とは、国交省の目安としては「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」状態だそうです。皆さんの通勤現場は混雑率で何パーセントぐらいでしょうか?

緩和されているとはいえ、東京の通勤時間帯の混雑は世界的に見ても異常です。自宅を出て会社に着くころにはグッタリ、では仕事にもならず経済の一大浪費。

■さまざまな混雑緩和の試み
混雑緩和に向け主要ターミナル駅では新線の整備や相互乗り入れなどさまざまな動きがあるようです。

10月に100年前の赤レンガ姿が復元された東京駅では、2014年度中の完成予定で在来線「東北縦貫線」の工事が進んでいます。

上野止まりの宇都宮線、高崎線、常磐線が東京駅に乗り入れるとともに、山手線や京浜東北線の混雑緩和も期待されています。

また、東京駅の地下に新東京駅を造り、羽田空港そして成田空港と結ぶ「都心直結線」構想も動き出しており、空港アクセスで海外に引けを取らない東京にするとともに、東京圏の鉄道の混雑緩和も狙っています。

一方、東京、新宿、池袋と並び東京圏の巨大ターミナル駅の1つである渋谷でも新たな動きが進んでいます。

渋谷駅にはJRが山手線と埼京線、地下鉄銀座線、半蔵門線、副都心線、そして東急東横線、田園都市線、京王井の頭線の8路線が乗り入れていますが、2013年3月16日から東横線と地下鉄副都心線との相互直通運転が開始され、横浜方面から新宿・池袋を抜けて埼玉西南部にいたる広域的な鉄道ネットワークが形成されます。

さらに2019年にも日吉、新横浜を経て相鉄線とつながる計画が進んでおり、通勤ラッシュとターミナル駅の混雑緩和が期待されています。

首都圏の通勤時間の平均は約1時間だそうです。混雑率を早急に緩和していただき、その1時間を有効に活用し、IT環境の整った通勤電車内でさまざまな情報を新聞や流行のスマートフォンなどから入手、会社に着いたらすぐに仕事に入れるようになれば、効率は大幅にアップするのではないでしょうか。

また、新しいビジネスのアイディアは、思いもかけない場所でひらめくことも多いと思います。

新しいビジネス・アイディアは、通勤電車の車内から!鉄道関連各社の皆さん、こんなキャンペーンで日本の活性化はいかがですか?

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井之上喬著「パブリックリレーションズ」(2006年3月、日本評論社刊)は、おかげさまで2012年5月30日付で第6刷が発刊されました。ご愛読ありがとうございます。

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投稿者 Inoue: 11:04 | トラックバック

2012年11月19日

日本が誇る高度な造幣技術
?バングラデシュの貨幣5億枚の製造を受注

皆さんこんにちは、井之上 喬です。

日本の紙幣には「日本銀行」、硬貨には「日本国」と表記されていますが、この違いをご存知ですか?

硬貨は独立行政法人の造幣局が製造し、紙幣は同じく独立行政法人の国立印刷局が製造しています。硬貨は製造後、国に交付され、国が発行するので「日本国」となります。一方、紙幣は日本銀行が発行するため「日本銀行」と表記されています。お札が別名「日本銀行券」いわれる所以です。

今回のブログでは、造幣局が製造する貨幣(硬貨)についてお話したいと思います。

先週13日、「財務省・造幣局、バングラデシュの一般流通貨幣『2タカ貨幣』の製造を受注」というニュースが流れました。

造幣局が外国の一般流通貨幣製造を受注するのは戦後初となるそうです。今回受注した「2タカ貨幣」(日本円で約2円に相当)はステンレス製で、直径は24ミリメートル、重さは5.5グラム。デザイン的にはバングラデシュの国章(表)とバングラデシュ初代大統領ムジブル・ラーマン氏の肖像(裏)で構成されます。

バングラデシュ中央銀行が今年7月14日に入札を実施。日本以外にスロバキア、オランダ、ドイツ、スペイン、イギリスの計6カ国が参加した競争入札となったそうです。

11月8日、日本が最も安い約5億2,000万円で落札。製造枚数は5億枚で年明けから造幣局の大阪工場で製造を開始し、2013年4月頃から同国に納入をはじめる予定とのこと。

今年は日本とバングラデシュの国交樹立40周年の節目に当たります。今回の受注は、両国間の一層の関係強化にも貢献する出来事となりました。

■東南アジアと中東へ造幣技術の売込みを強化
造幣局が製造する国内での硬貨は、1974年の56億1千万枚をピークに昨年は景気低迷や電子マネー普及の影響もあり7億3800万枚に減少しています。

こうした状況を踏まえ、財務省と造幣局では「設備の有効活用と多様な貨幣製造のノウハウを得ることができる」として、今後、外国貨幣製造の受注拡大を目指す方針を明らかにしています。

発展途上国では経済成長に伴い貨幣需要が伸びる一方ですが、自前の造幣工場をほとんど持たず、外国に委託するケースが多く、そこには大きなビジネスチャンスが生まれています。財務省と造幣局は早速、今年12月以降に東南アジアと中東の10カ国への売込み強化に乗り出しました。

造幣局は、近代国家としての貨幣制度の確立を図るため、明治新政府によって大阪市北区に創設され、明治4年(1871年)4月4日に創業。

その後、貨幣の製造のほかに時代の要請にこたえて勲章・褒章、金属工芸品などの製造、地金・鉱物の分析及び試験、貴金属地金の精製、貴金属製品の品位証明(ホールマーク)なども事業に加え、2003年4月1日からは大阪市に本局、東京と広島市に支局をもつ独立行政法人となっています。

■500円硬貨に隠された最先端技術
現在、造幣局が製造している硬貨は6種類(1円、5円、10円、50円、100円、500円)。
いずれも世界最高峰と呼ばれる日本の造幣技術を生かしたもので、熟練の技術者が細心の注意を払って製造にあたっています。

造幣局によると日本の最大の武器は偽造防止の技術で、日本円の偽造硬貨の発生率はユーロ硬貨の10分の1以下といわれます。

皆さんは、ご自分の500円硬貨を身近に観察したことはありますか?実にこの硬貨には、きめ細かな細工が施されているのです。

例えば、私たちが日常的に使用している500円硬貨には偽造・変造防止のため次のような先端技術が採用されています。

1)見る角度によって裏面*の500の「0」の中に縦組み
 の文字(500円)が見え隠れする潜像加工

(写真:造幣局HPよりhttp://www.mint.go.jp/operations/coin/new500-02.html)

2)大量生産型貨幣では世界初となる貨幣側面の
 「斜めギザ」
3)微細点・微細加工(細かい点や細い線)
4)ニッケル黄銅素材(特殊な組成の合金)
*現在、日本には硬貨の表裏を明記した法令はありません。造幣局では作業の必要性から、現在は年号(平成〇〇年)が記されている方を「裏」としています。

使用する側にとって通貨は買い物をする際のツールのようなもの。しかし改めてこうした微細加工技術をみると、500円硬貨が芸術品にさえ見えてきます。

通貨は、経済活動や国民生活の基盤となるものです。造幣局の世界に誇る最先端の造幣技術に対して途上国での認知を拡げ、造幣局ブランドを高めていくうえでパブリック・リレーションズ(PR)は、極めて有効な手法となるはずです。


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投稿者 Inoue: 10:54 | トラックバック

2012年11月12日

2度目の冬を迎える被災地
?不可欠となる継続的なPR活動

皆さんこんにちは井之上 喬です。

11月11日で東日本大震災から1年と8カ月が過ぎました。未曽有の大規模地震と津波、そして東京電力の福島第1原発事故が重なり、今も多くの皆さんが仮設住宅での生活や故郷を遠く離れた避難生活を強いられています。

10月に私が経営する井之上パブリックリレーションズ(井之上PR)の社員が、スイスに本社を置く大手製薬会社のCSR活動をサポートするため宮城県の南三陸町に出向きました。

このCSR活動は仮設住宅を訪問し、石巻発の地域コミュニティ再生プロジェクトで話題の石巻弁による「おらほのラジオ体操」を出前で実施するというもの。

2カ所の仮設住宅で実施されましたが、どちらも100人以上の皆さんが参加し笑顔の中でラジオ体操を楽しまれたようです。

この出前体操は、運動不足に陥りがちな仮設住宅での健康維持と、住民の皆さん相互のコミュニケーション促進のきっかけになったのではないかと、担当した社員も喜びを込めて報告してくれました。

■徐々に減少する被災地ニュース
その一方で担当者が感想として、「当日は風が強く、東京から出かけた人間にとっては冬が足早に近づいているのを実感した」とし、「仮設住宅で2度目の冬を迎える住民の皆さんが、健康で次の春を迎えるにはどのように手伝えばいいのか考えた」と大震災から2年経とうとしている被災地のなかなか進まない復興の実態を語ってくれました。

このところ東京での被災地に関するニュースは、徐々に減少しています。

南三陸町に出張したこの男性社員の話しと現地での写真を見て復興の厳しさを感じていた時、日本経済新聞の10月29日朝刊のコラム春秋にまさしく彼から見せられた写真と同じ状況が書かれていることにびっくりしました。

その内容は、「復興の魁(さきがけ)は料理にあり」。関東大震災ですっかり焼け野原と化した東京の銀座で、ただ1軒、掘立小屋にこんな貼り紙を張った居酒屋が商売を始めた――と水上滝太郎の小説「銀座復興」を紹介したもので、店のおやじさんと客たちの復興にかける意気込みは南三陸町の今をオーバーラップさせるものでした。

コラムは「街が根こそぎ消えた宮城県南三陸町の志津川地区を歩いてさえ、香り高いコーヒーを飲ませるカフェに出合うことができる」と人々が生きることの逞しさを伝えています。

また、「震災から1年半を過ぎたのに、なお「仮設」で頑張るしかない現実も、そこには横たわっている」とし、国の復興予算が必要なところには行き渡らず、全く別の目的に使われるなどの矛盾にさいなまれながらも、必死に自立を探る被災地の姿も伝えています。

写真は1)被災当時のテレビの映像と同じ今の被災地の状況と、2)仮設の商店街である「南三陸さんさん商店街」の入り口。

弊社担当者が南三陸を訪れたときは、前日までの悪天候と大潮の影響か、地震で地盤沈下した道路が冠水しているところも多く見られたようです。

しかし、南三陸さんさん商店街では、プレハブではあるものの食堂から魚屋さん、洋品店、電気屋さん、文房具屋さんなど多くの商店が並び、皆さん元気よく復興に向け着実に前進していると感じたとのことでした。

■陸前高田市が米国から招いた広報パーソン
一方、同じ被災地の岩手県陸前高田市では、妻を津波で亡くした戸羽太市長が新しい試みを行っています。

それは、被災地情報を積極的に世界に伝えるために、11月から海外広報ディレクターとして米国人女性のアミア・ミラーさんを招いたとするもの。

ミラーさんは、両親の仕事の関係で18歳まで日本で過ごした経験を持ち、震災直後はボランティア団体の通訳としてとしては来日し避難所回りをしたり、その後もあの奇跡の一本松の保存募金を海外に呼びかけたりしていたそうです。

共同通信の記事によれば「できるだけ陸前高田に足を運んで、正確な情報を積極的に伝えたい。それがふるさと日本への恩返しになるから」と抱負を語っています。

しかし、東京などから被災地に派遣されていた記者もその多くは戻っているようで、被災地の現状を知る機会がだんだん少なくなっていることが危惧されています。

被災地はこれから厳しい冬を迎えます。多くのジャーナリストやボランティアが現地を離れる中、日本人として、2度目の冬を迎える被災地の現実に改めて目を向けなければとの思いを強くしています。

同時に、パブリック・リレーションズ(PR)の仕事に携わる立場から、被災地からの情報発信の必要性を痛切に感じてもいます。

多くの課題を抱える被災地には、まだ伝えられなければならないことが数多くあるからです。

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投稿者 Inoue: 23:09 | トラックバック

2012年11月05日

人類に警鐘を鳴らす「2つの時計」
?福島原発事故が時間を進ませる要因に

皆さんこんにちは、井之上 喬です。

2012年12月22日に世界が終末を迎えるという噂をご存知だったでしょうか。欧米などでは、マヤ文明の暦(こよみ)が今年の12月22日で終わっていることを根拠に、「2012年人類滅亡説」がまことしやかに流布されていました。

中米グアテマラにある9世紀初期のマヤ文明遺跡の壁画に、月や惑星の周期を計算したマヤ最古のカレンダーがあるのを米ボストン大学などの研究チームが発見。これを精査した結果、「終末を示すような計算結果は見当たらなかった」と今年5月11日付の米科学誌「サイエンス」に同チームからのリポートが掲載され、噂はサッと消えたようです。

世界経済の崩壊や地震、台風、ゲリラ豪雨など世界規模の異常気象などさまざまな問題が噴出している現代社会での危機感が、こうした噂を生んだのかもしれません。

■「環境危機時計」は22分進んで9時23分
環境破壊による人類滅亡の時刻を12時とすると、今は9時23分。09年から3年連続で戻っていた「環境危機時計」の時刻が、再び進み始め、昨年の9時1分から22分進んだことになります。

環境危機を示す時刻は零時1分から12時の範囲で示され、時間が進むほど不安度が高まります。不安度の目安は、「ほとんど不安はない」のが0:01?3:00、「少し不安」が3:01?6:00、「かなり不安」が6:01?9:00で「極めて不安」が9:01?12:00。したがって現時点は、「極めて不安」な領域に入っていることになります。

この「環境危機時計」(the Environmental Doomsday Clock)は旭硝子財団が1992年から、各国の政府関係者や研究者など世界の有識者に地球環境の悪化にともなう人類存続の危機の程度を時計の針に例えてアンケートを行い、この結果を集計し毎年秋に報告書をまとめ発表しています。今年は88カ国1096人からの回答をもとに報告書が作成されました。

危機を示す時刻が最悪だったのは08年の9時33分。今年の9時23分は、08年、07年(9時31分)に次いで過去3番目に悪い時刻となりました。その要因として、気候変動が最も多く21%を占め、次いで水資源が12%、環境汚染が11%、そして生物多様性の減少と人口増加がそれぞれ9%の順となっています。

今回は、東電福島第一原発事故後の原子力発電に対する意識についても聞いています。原発については67%が「反対する市民が多くなった」と回答。

かつて原発は、発電する際に二酸化炭素を排出しないため、地球温暖化問題に対してプラスに作用するという認識がありました。しかし、福島第一原発の事故から1年が経っても放射能による環境汚染の懸念は解消しておらず、原発への見方が厳しくなっています。

もうひとつ、皆さんもよくご存知の「時計」を紹介しましょう。

■「世界終末時計」は1分進んで残り5分
「世界終末時計」(Doomsday clock)は、人類の滅亡(終末)を午前零時に設定し、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計です。

毎年1月の上旬にこの時計を管理する科学誌『Bulletin of the Atomic Scientists』(BAS)から午前零時までの残り時間が発表されます。実際に分針を動かすのは、ノーベル賞受賞者を含めた科学者の協議に委ねられているそうです。

同誌は1945年、マンハッタン計画で原子爆弾の開発に参加した米シカゴ大の科学者らが創刊。2年後に終末時計がつくられ、当時は午前零時までの残り7分だったそうです。

今年の発表では、核兵器拡散の危険性が増大したことや、福島原発事故などを背景に時計の分針が1分進められ、滅亡時刻とされる午前零時まで残り5分となりました。

これまで滅亡時刻とされる午前零時に最も近づいたのが、アメリカとソ連が水爆実験に成功した1953年で分針は2分前を示しました。

逆に最も遠のいたのが、ソビエト連邦崩壊とユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体が続いた1991年で分針は17分前に。

今年は地球環境問題に対して国際的な関心が高まった1992年の国連環境開発会議(地球サミット)から20年の節目の年にあたります。ちなみに「環境危機時計」はこの年に生まれています。
「世界終末時計」は1947年から65年の長きにわたって終末への時を刻んでいます。

人類存続の危機にかかわるこれら「2つの時計」が、世界に伝えようとしているメッセージについて、私たちパブリック・リレーションズ(PR)の実務家を含め、各国政府機関やNPO、企業はもっともっと認識すべきだと、いまさらながらに強く感じています。


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