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2012年10月01日

「井之上ブログ」が400号を迎えました。
〜12万人を超える読者へ配信

こんにちは井之上喬です。
「光陰矢の如し」とはこのことで、早いもので今日から10月です。

2005年の4月から始めた「井之上ブログ」が今回で400号を迎えます。

発行のきっかけは、最初にPHP研究所から出版され、私が編著を行った『入門パブリックリレーションズ』編集長の中村由紀人さんの勧めでした。

最近でこそブログの文字数は落としていますが、一般的なブログと比べ文字数が多く、7年半の間、週1回の発行で総文字数は100万語を超えるブログに成長しました。そしていまでは、幾つかのサイトを通じて12万人以上の読者へ配信されています。

■7年半の間に様々なことが起きました
またいまでは業種を問わず、さまざまな読者に読まれていますが、このブログ配信の当初の目的は、2004年から早稲田大学で私が始めた次世代リーダーの育成を目指した授業、「パブリックリレーションズ論」の受講生や発展が遅れている日本の広報・PR業界に従事する方々への専門的かつ幅広い情報提供にありました。

自著の出版も、2006年に『パブリックリレーションズ』(日本評論社)、2009年には『「説明責任」とは何か』(PHP研究所)を上梓することができました。

大学での授業もこれまでの早稲田大学に加え、今月から新たに京都大学経営管理大学院で「パブリックリレーションズ論」を教えます。全国の大学にパブリック・リレーションズの授業を導入する夢が少しずつ実現しています。

それにしてもこの7年半、世界は大きく変化しました。

政治の世界では、米国はブッシュJr.大統領からオバマ大統領に、英国はブレア首相からブラウンそしてキャメロン首相。中国は、胡錦濤国家主席からほぼ間違いなく習近平へ、ロシアはプーチン大統領からメドベージェフそしてプーチンへ、フランスはシラク大統領からサルコジそしてオランド大統領へとバトンが渡されていますが、どの国も大きく変化する時代の流れに厳しいかじ取りを強いられています。

日本は恥ずかしながら、自民党の小泉首相から、安部、福田、麻生、そして民主党に政権交代するも鳩山菅首相、そして7人目に野田首相という異常な状態を世界にさらけ出し、著しい国力低下を招いています。

日本の政治的混乱に比例するかのように、この7年半の間にさまざまな分野で日本の停滞そして凋落がみられます。

各種統計データによると、まず日本の実質GDPは、2005年の503.9兆円から、東日本大震災はあったものの2011年の507.4兆円(前年度は約511兆)と横ばい(但し名目は、503.9兆から468.4兆)。

続いて国内自動車登録台数は、2005年の393.9万台から2011年の297.2万台、そして新設住宅着工戸数は、2005年の123.6万戸から83.4万戸と大きく落ち込んでいます。

日本人の海外旅行客数も2005年の1669万人から2011年の1699万人と円高傾向の中にあっても横ばい。右肩上がりの80年代が羨ましくみえます。

改善されたものは、交通事故死者の減少で、2005年の6,871人から2011年は4,611人。自殺者の数も僅かながら32,552人から30,651人と減少し、微増ながらプロ野球の観客動員数も、2005年の年間累計1,987万人が2011の年間累計2,157万人と踏ん張っています。

■世界の「断片化」にどう対処するのか?
いま世界はさまざまな分野で「断片化(fragmentation)」の方向へ進んでいると言われています。断片化とはどのようなものなのか身近な例で捉えると、30年前の山口百恵と現代のAKB48で比べることができます。

前者は、当時の国民の多くは彼女の歌を聞くとそれが山口百恵と認識できていましたが、AKB48の曲は若い同世代の人でさえも聞いてもわからない人が多いようです。

これは当時多くの人がTV(ラジオ)といった限られたメディアから情報を入手することで、その共有度合いが高まっていたのに対して、現代は、インターネット、つまりツイッターやフェースブックのようなSNSを介して、好きな時に好きなテーマで限定された人たちの間だけで繋がる傾向が強まった結果、メディアの断片化が進んでいることに起因していると考えられるからです。

もう一つの断片化の例に米国の政治体制の変化を挙げることができます。これまでの民主党と共和党の2大政党制が揺らぎ始めていることです。

背景には政治に関心を持てない人たちが増えてきていることが挙げられますが、これまでの純粋な政党支持から無党派層の出現で、Tea Partyのような新しい第三のグループが出現しています。

一方、欧州に目を向けてみると、ここでは経済危機の側面だけで取り上げられがちですがその背景には、欧州の各国を結びつけている歴史的文化的絆がほころび始めているとみることができます。

欧州のルーツである、ギリシャ、ローマに始まる欧州的価値観が弱体化したことにより、人と人とを結びつけるインターフェースが失われつつあるのではないかということです。

これらの3つの現象の根底には、相対主義(倫理・道徳的、政治的)の世界規模での広がりをみることができます。ここでいう相対主義とは、「確固とした信念や信義で行動しない」ことを指しますが、一見寛容に見えるものの人間の持つべき基盤が揺らぐことを意味してもいます。

パブリック・リレーションズ(PR)には、「倫理」、「双方向コミュニケーション」、「自己修正」の3つの原則が抱合されていますが、断片化することの意味をもう少し掘り下げ、別の機会にとり上げたいと思います。

日本は東日本大震災の経験を生かし、再生エネルギーや新技術への関心が高まり、新しい国づくりに向かってようやく動き出そうとしています。私たち一人ひとりの英知と行動が求められています。


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井之上喬著「パブリックリレーションズ」(2006年3月、日本評論社刊)は、おかげさまで5月30日付で第6刷が発刊されました。ご愛読ありがとうございます。

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投稿者 Inoue: 2012年10月 1日 15:16

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