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2012年08月13日

日米女子サッカー、ライバルと友情
?澤穂希とアビー・ワンバッグ

17日間にわたって開催された第30回夏季ロンドンオリンピックが12日閉幕しました。日本は個人競技、団体競技ともに輝かしい成果をあげました。

終盤では、日本女子バレーが28年ぶりの銅メダル、ボクシングでミドル級の村田諒太選手がボクシングでは48年ぶり、同クラスで初の金メダル、最終日の12日はレスリング男子フリースタイル66キロ級の米満達弘選手が24年振りに金メダルをもたらすなど、日本はアテネ大会(37個)を上回り、金7個を含む史上最多の38個のメダルを獲得しました。

オリンピックではさまざまなドラマが生まれました。卓球団体で初めて銀メダルを獲得した福原愛ちゃん。競泳男子400Mメドレーリレーで銀を獲得した、入江陵介、北島康介、松田丈志、藤井拓郎選手の繋がり。男子体操個人総合2大会連続金メダルの内村航平選手、レスリング55キロ級で3回連続の金メダルに輝いた吉田沙保里選手など。

なかでも女子サッカー「なでしこジャパン」の活躍は日本人に大きな夢と希望そして感動を与えてくれました。

■澤穂希とアビー・ワンバック
8月9日(現地時間)ロンドンのウェンブリー競技場で行われた、日米による女子サッカー決勝戦は熾烈を極めました。

競技場には8万人を超える観客が集まり、五輪の女子では最多記録をマーク(従来記録は1996年アトランタ大会決勝の米国対中国戦の約7万6千人)。

昨年7月のワールドカップで2対2から最後のPK戦を制し米国を破り世界の頂点に立ったなでしこジャパンへのリベンジと五輪3連覇を誓う米国。悲願のオリンピックで金メダルを狙う日本。

その後日米両チームは3度対戦しますが、対戦成績は1勝1敗1分けの五分。残念ながらロンドン大会決勝での結果は日本が1対2で敗れましたが、そのフェアーな戦い振りは世界を大きく沸かせました。

いま日米の女子サッカーを語るとき、互いをライバルと認め合う、なでしこ澤穂希選手と米国のアビー・ワンバック選手との深い友情を抜きに語ることができません。

幼少の頃よりサッカーを始め、15歳から19年間全日本代表の一員として活躍し米国でのプロリーグでもプレー経験のある澤穂希。

同じように、澤選手より2歳年下の米国代表でエース・ストライカーのワンバック選手は4歳からサッカーを始め、米国プロリーグでも活躍し、2004年のアテネオリンピックでの優勝経験を持つ米国チームの大黒柱。

今年3月、ポルトガル遠征中に体調不良を訴え、帰国後検査を受け、「良性発作性頭位めまい症」と診断された澤は、4月後半まで試合を欠場します。
今年の3月、ワンバック選手はチームメートと来日。澤選手たちと再会。東北の被災地を訪問しています。

報知新聞(8月9日)によると。この時期澤選手の病を聞きつけたワンバック選手は、まだウオーキングしかできない澤選手をキャンプ地の鹿児島に訪れ、「絶対に克服できる。また五輪で戦おう。でも次はやられないよ」と激励し、感激で号泣した澤選手は、復活への勇気を得たと報じています。

二人はTBSの「NES23クロス」(3月29日)にも出演。二人はかつて米国プロサッカーの「ワシントン・フリーダム」に所属したことがあり。互いに切磋琢磨し、プライベートでも親しくしていたこと。また2011年7月のワールドカップ決勝で対戦し負けたワンバックが試合後に澤選手に、「あなたを誇りに思う」と語った話などが披露されています。

また報知8月11日付けでは、澤選手は、米国ワンバック選手と試合前のオリンピック選手村でエール交換したことを明かしています。

■主審一人では不十分、問われる審判制度
試合当日TV観戦していて、腑に落ちないシーンが見られました。宮間あや選手がFKで蹴ったボールがペナルティエリアにいた米国選手の左手に触れていたことです。つまり「ハンド」のファールがとられてもおかしくないシーン。

8月10日の日経夕刊では、主審シュタインハウスの判定について、主審の出身国ドイツの全国紙「ウエルト」のニュース(9日)を引用し、「PKを与えられなかったせいもあって日本は銀以上のメダルを取れなかった」と主審判定に対する批判記事を報じています。

また8月10日の共同通信は、「前半に宮間のFKがペナルティーエリア内で米国・ヒースの手に当たったが、主審は日本にPKを与えなかった。この判定についてロイドは『彼女の腕に当たっていたからラッキーだった。すごく微妙な場面だったから自分が主審じゃなくてよかったわ』と話し、ラピノーも『ハンド』だったと言えるだろう」と認めた」としています。

米国メディアの「USA Today」(電子版)でもこのことが報じられています。
http://www.usatoday.com/sports/olympics/london/soccer/story/2012-08-09/London-Olympics-US-soccer-handball-Brandi-Chastain/56918868/1

他の米国メディアにも、主審が反則だとはっきり分かる位置にいたにもかかわらず、笛を吹かなかったとする記事も見られます。

優勝国の米国メディアで主審の判定ミスが報じられているにもかかわらず、今のところ多くの日本のメディアはこの誤審を積極的に報じないのは何故なのでしょうか?

試合ビデオをよく見るとそれ以外の重要なシーンでも判定ミスと思われる場面が見られますが、審判のこうした見落としに対する批判が高まりそうです。

これだけ広いフィールドで主審が一人で審判するには無理があります。追加の副審を増やすなど主審以外の審判を増やすべきではないでしょうか?

審判の判定は神聖であるべきですが、IT技術が発達した今日、一人の審判にすべてを委ねることには無理があります。

オリンピックの審判問題は8月6日のこのブログでも触れましたが、サッカーのような、流れの速いスポーツにも重要な場面ではビデオ導入が不可欠ではないかと強く感じます。

日本は、今からでもこうした判定ミスに対して強く抗議すべきです。この日のためにこれまで何千、何万もの時間を練習に費やしてきた選手が報われるよう、毅然とした態度で本部や関係各方面へ申し入れをすることが次への改善につながっていくはずです。

まさにパブリック・リレーションズ(PR)力が試されているといえます。

試合後に行われたなでしこジャパンの記者会見で、澤選手の発した言葉が心に残ります。「最高の仲間と、最高の舞台で、最高の相手と戦えてよかった」。

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井之上喬著「パブリックリレーションズ」(2006年3月、日本評論社刊)は、おかげさまで5月30日付で第6刷が発刊されました。ご愛読ありがとうございます。

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投稿者 Inoue: 2012年8月13日 10:56

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